MKhj
30代男性
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やはり黒だと痛感させられる作品だった。造形美にしろ、衣装にしろ、照明にしろ、メイクにしろ、俳優にしろ、あの赤にしろ、目立たせたい要素を浮かび上がらせる効果をしっかり生み自身の存在感もみっちり主張していくにも拘らず、画面上では他の部分へ誘っていくこの黒の存在感がとてつもなく恐ろしく美しい。黒は全て包み込み見えなくすると同時に異様な何かの存在を見ている者に感じさせるが、そこを裏切るように他の要素が見てる者に向かってくる。だからこそ造形美や赤が目立つのだ。勿論、黒だけなら映像が何なのか分かる事は無い。しかし、これほど色々な要素に効果を与え存在感を放つ黒と言うのは珍しい。GDTの脳内は今回も黒一色だ。
2016年2月5日